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転職活動を出来るだけ”スムーズ”かつ”短期間”で終わらせる為の準備について解説!

 

 

転職を成功させたい。かつスムーズに短期で終わらせたい。そのために必要な準備って何をすれば良いの?現職もあるし、無理なく、失敗しないスケジュールを立てたいけど、どのくらいの期間がかかるんだろう?来年4月には新しい仕事に就きたいんだけど、いつから転職活動をはじめれば良いのだろう?

といった疑問にお答えします。

 

 

 

■本記事のテーマ

転職活動を出来るだけスムーズに短期間で終わらせるためには?

転職活動を成功させるために必要な準備と準備期間を知りたい。

結局、いつから転職活動をスタートすれば良いの?

の3つがテーマです。

 

■もくじ

1.スムーズな転職活動に必要な4つの準備。

2.転職活動を成功させるには、入念な準備と余裕を持ったスケジュール作りが重要です。

2-1.結局、いつから転職活動をスタートすれば良いの?

■記事の信頼性

「国家資格キャリアコンサルタント」の資格を所持しています。大手人材会社で4年勤務。転職を経て、中堅企業での採用活動8年。約2500名の面接をさせて頂きました。転職希望の方の面接はもちろん、新卒学生さんの面接、アルバイトパートさんの面接など、企業の採用活動を全般的に行っています。個人的には、キャリアコンサルタントとしても活動しており、大手人材会社の合同説明会のカウンセリングコーナーなどで、約200名の方のカウンセリングもさせていただいております。

 

1.スムーズな転職活動に必要な4つの準備。

スムーズな転職活動には4つの準備が必要です。

見切り発車ではなく、事前に必要な準備を行うことで迷いがなくなります。

  1. 何の為に転職するのかを明確にする
  2. 引き際を決める
  3. 周囲の理解を得ておく。
  4. 引き継ぎ準備をこっそり進める。

1、何の為に転職するのかを明確にする

転職活動を何のために行うのか、目的を明確にすることが大切です。

目的がないと、転職活動中にブレ、迷います。→長期化の原因

転職する目的は大きく2つに分類されます。

 

  • キャリアアップ・やりがいなど(動機づけ要因)
  • 待遇改善・人間関係など(衛生要因)

 

転職理由と聞くと、たくさん出てきますが、目的はと聞くと大体この2つに集約します。ハーズバーグの二要因理論と言われますが、仕事のモチベーションは、内発的な動機(動機づけ要因)と給与アップや、人間関係、職場環境などの環境的な要因(衛生要因)に分けられます。

※家族の引越し、会社の倒産などの外的要因はここでは省きます。

 

今回の転職で実現したいことは何でしょうか?

もっとやりがいのある仕事がしたい(動機づけ)なのか、仕事内容に対して給与が低いといった、衛生要因を改善したいのか、それとも、どちらもでしょうか?

 

実は、全てを100%実現出来る企業は有りません。あるかもしれませんが、出会えない可能性の方が高いです。100%完璧な人がいないように、企業にも100%はありません。

 

なので、自分なりに、「今回の転職はスキルアップの為に行う。なので、給与は今と同じくらいであればOK。新しいスキルを身に付けられる企業に就職することを目的とする。」というように、何を目的として活動するかを明確にしておく事が重要です。

 

転職活動中は、面接に進んだり、落ちたり、現在の職場でもトラブルがあったり…気持ちが激しく揺れ動きます。精神的にも辛い時期も出てきます。だからこそ、転職活動の目的(方針)を明確にしておくことで、出来るだけ悩まずに進めるように準備しておきましょう。

 

2、引き際を決める

次に、転職活動の終わらせ方(引き際)を決めておく、ということも重要です。

どうしても、「もっといい企業があるかも」と、ズルズルと転職活動を延ばしてしまう事があります。結果、「内定していた企業を辞退したが、次の内定が得られない。」ということになるからです。

株式投資の世界では、「損切り」という言葉があります。買った株の株価が下落して行っているのに、「またあがるかも」と期待してしまった結果、株価が上がらずに損をしてしまうという事があります。それを防ぐためにも、「ここまで来たら自動的に売却する」という境界線を決めておくのです。

「失敗したくない」「損をしたくない」という気持ちがどうしても出てしまうので、転職活動が始まる前に「引き際」を決めておきましょう。

 

オススメは「期間を決める」「転職活動の目的が達成できている」のいずれかを満たせば、転職活動は終了すべきです。

 

「期間を決める」は、3ヶ月を目安にしてください。とにかく3ヶ月、がむしゃらに動いてみて、結果が出ればOK、出なかったとしても「終了する」と決めておきます。3ヶ月動いてみて結果が出なければ、何かしらの問題があります。転職活動の見直しの時期が来たという事で、潔くリセットしましょう。

 

「転職活動の目的」が達成できれば、それも終了の合図です。当初決めた目的が達成できたのですから、「成功」と言えるでしょう。「二兎を追うもの一兎も得ず」、欲張ると良いことはありません。

 

3、周囲の理解を得ておく。

自分を取り巻く周りの人の理解を得ておきましょう。

なぜなら、転職は自分1人の問題ではないからです。

よくあるのが「嫁ブロック」問題です。優しい人ですと、家族に心配をかけたくないという気持ちから「内定が出てから、妻には言おう」と考える人も多いです。ですが、打ち明けると、心配からか反対されるケースが多々あります。採用する側も、内定を出したはいいが、家族に反対によって辞退されるのは避けたいところです。私が面接をする場合は、「ご家族にも、転職することについてお話されていますか?」と聞くようにしています。お茶を濁される場合は、正直心配になります。

出来ることなら、家族にも事前に相談し、転職活動を全面的にバックアップしてもらえる環境作りを心がけましょう。その方が、転職活動により一層力を注げるといものです。

 

4、引き継ぎ準備をこっそり進める。

転職を検討し始めるあたりから、今の仕事の引き継ぎ準備(業務マニュアル作成、書類の整理、デスク周りの片付けなど)を始めましょう。

理由は、引き継ぎには、思ったより時間がかかるからです。

内定が決まってから、転職先が入社まで待てる期間は最大でも2ヶ月と言われます。1月末に内定が決まれば、入社まで待てるのは3月末までという事です。

この2ヶ月で引き継ぎを行おうとするのは、正直甘いです。まず、引き継ぐ人を決めなければいけません。自分で決められる立場にある方であれば別ですが、そうでない場合は、上司と相談する必要があります。1月末に上司に報告、退職が受理されるのに早くて1週間、引き継ぐ人が決まるまで早くて半月…。会社の対応が遅れた場合、実質引き継ぎ期間は1ヶ月という事も良くあります。

良い仕事をする人は、仕事の切れ目が縁の切れ目ではなく、転職後もその関係を継続しながら、時には協力しあって仕事の幅を広げて行きます。「立つ鳥跡を濁さず」「円満退職」を実現させる為にも、きっちり仕事を引き継ぎ、堂々と転職出来るように準備を進めておきましょう。

おかげさまで、私も前職の先輩や上司とは、今も連絡を取っており、仕事の相談に乗っていただくこともあります。

 

2.転職活動を成功させるには、入念な準備と余裕を持ったスケジュール作りが重要です。

転職活動は、相手がいる話なので、理想通りには進みません。余裕を持ったスケジュールをたてましょう。

4月入社を目指して1月から動き出したが、内定先企業の面接進捗が遅れ、入社が4月をまたぎそう。結果、現職を年度末に退職しようと準備していたが、退職しづらくなった。というように、自分ではどうしようもないことで、時間がかかることもあります。余裕を持ったスケジュールを立てるのがオススメです。

 

転職活動(検討~決心)までは1ヶ月の期間が目安

先にもお話しました通り、「何のために転職するのか」という方針を決めることが大事です。それには、1ヶ月程度はかかります。※1ヶ月以上は時間のかけ過ぎ。

今までの仕事の棚卸、自分の価値観の確認、家族の要望、どのように在りたいか、など、考えることは多くあります。自己分析本などをうまく使って、自己流にならないように注意してください。自己流で行うと時間ばかりが経ってしまいます。ギュッと集中し、1ヶ月で終わるようにしましょう。

 

オススメ本としては、「絶対内定」これは外せません。その分厚さに驚くかもしれませんが、就活生にも転職活動を行うかたのバイブルです。私が転職活動する際は、就活生の時に使用していたものを引っ張り出し、上書きするように使いました。学生時代との思考の変化なども見れて面白かったです。やや体育会系の話も多いですが、土日に集中すれば1周は出来ると思います。

 

また、「ストレングスファインダー」もオススメです。「自分の強みを客観的に知りたい」といったニーズに応えてくれます。私の一番の強みは「収集心」でした。情報を集めたりするのが好きだけど、アウトプットしないとダメよ、とこの本が教えてくれ、ブログを書くなどの情報発信をしようと思えました。意外な自分の強みが発見できますよ。

 

その他、WEBで受けられる診断も受けてみましょう。

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転職活動(応募~内定)までは3ヶ月の期間が目安

企業も採用目標期間を決めており、募集から採用決定までは3ヶ月程度で決めている企業が多いです。転職活動は精神的にも、体力的にも付加が強い(仕事をしながらであれば、なおさら)です。全力投球できるのは3ヶ月が限度です。

私は、新卒で入社した会社での配属は東京です。転職活動では、関西での仕事を希望していたので、東京⇔大阪を行ったり来たりしていました。現職もあったので、面接は土日中心です。金曜日の仕事終わりに新幹線で関西に向かい、面接をして日曜日の晩に東京に戻るという生活。これは極端な例ですが、仕事が終わってから面接に向かったり、有給の調整をしながら面接を入れ込むというのは、想像以上に気を遣うし、疲れます。3ヶ月以上、同じ集中力で続けるのは難しいですね。

3ヶ月でうまくいかない場合は、見直す時期と割り切って、一旦中断しましょう。

 

転職活動(内定~入社)までは2ヶ月の期間が目安

企業が採用決定から入社まで待てるのは、2ヶ月と言われています。

転職活動は、「すぐに人が欲しい」という場合がほとんどです。なので、本当は採用決定してからすぐに入社してほしいというのが人事の本音。ですが、「優秀な人」を採用しようとした場合「現職がある人」が多い。採用する側としては、円満退職をした上で入社し、自社で力いっぱい仕事をしてほしいと思うものです。それでも待てるのは2ヶ月が限度です。(逆に2ヶ月待てずに、急かされるような企業は、「前任者が既にトラブルで退職している」など、問題ありの可能性が高いので要注意です。)2ヶ月というリミットを理解し、円満退職できるように事前に準備を進めておきましょう。

 

■まとめ

 

このように考えると、転職に必要な準備から、入社までを考えると、最低でも6か月(半年)は必要という事が理解頂けたのではないでしょうか?すぐに転職しないと行けない理由がない場合は、焦らずに、必要な準備を行ってから走り出すことをオススメします。

 

補足:企業の採用意欲が高まるのは、9月~11月頃、年明けの1月~2月頃と言われています。年始や年度はじまりに採用した人を迎えられるように動く企業が多いですね。

 

なので、この時期を目安に動き始めるというのもアリです。1月の入社を目指すのであれば、6月頃からの準備。4月入社を目指すのであれば、9月頃からの準備となります。

 

ですが、通年採用という事も言われていますので、あまり固執する必要はありません。みなさんそれぞれの状況に併せて、スケジュールを組むのが良いです。思い立ったが吉日。十分に準備をし、納得の行く転職活動としてください!

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