TwitterやStand.fmでの情報発信をしていますが、ずっともやもやしていることがありました。
それは、私ならではの有益な内容が発信できているのだろうか?ということ。
キャリアコンサルタントとして、
2児の父親として、
人事担当として、
このあたりで発信していきたいと考えていました。
ですが、今一番私の中のホットな悩み…
それは、長男の発達障害のことです。
長男のことをSNSで紹介することは私にとってタブーとしていました。
ですが、私が実際に悩んでいることでもあり、
脳内の8割を占めているといってもいいこの話は、
同じ悩みを抱える方のお役に立てるのではないか?
と考えるようになりました。
少しずつではありますが、
自分の気持ちとも向き合いながら、
少しずつ発信していきます。
同じ悩みを抱える方がいらっしゃいましたら、
是非つながることができたらと考えています。
では、今の気持ちをまとめましたので、よろしければご一読ください。
■もくじ
2,父親の目線で、発達障害児の子育てについての発信が少ないから。
3.キャリアコンサルタントとして、発達障害児の親のキャリアについてできることはないかと考えているから。
1.今の自分にとって一番考えていることは息子のことだから。
今、わたしが日々考えていることは、長男のことです。
特に、長男の就学先について悩んでいます。
定型発達のお子さんは、自動的に地域の小学校(もしくは私立小学校の受験?)に通うことになります。ここで悩むことはないはず。ですが、発達障害を持つ長男にとっては、どこに就学するかで大きくその先の人生が変わってきます。
主な選択肢は次の3つです。
- 地域の小学校の通常級
- 地域の小学校の特別支援学級
- 地域の特別支援学校
長男は、言葉を話すことができません。「パパ、ママ」も現時点では言えません。親としては、「少しでもいいから言葉が話せるようになってほしい」と考えてしまいます。
そうすると、どの選択をするのが良いか…と考えます。
ですが、どこに聞いても「お子さんがのびのびと安心して過ごせる環境が一番」という回答ばかり。
それはそうだと思うのですが、私が知りたいのは、「発語を考えた時に、どの選択をするのが良いか?」であって、その答えにはなってないんですよね。
確かに、逆の立場で考えると、”明確なこと”は言いづらいですよね。親としては、その気持ちも分かっていて聞いているので、方向性ぐらいは示してほしいところ…。
最終的には、親が「決断」しないといけない。人の人生を左右する決断をすることが、こんなにも苦しいことかと改めて感じています。
同じように悩まれているパパさんママさんは多いのではないかと思います。
長男はある程度方向性が固まって来ましたがが、ここまで来るのに本当に悩みました。相談に行けるところには、とことん相談しました。
早め早めの動き出しが、本当に大事です。
2.父親の目線で、発達障害児の子育てについての発信が少ないから。
私が調べていて感じたことは、父親目線での情報がほとんどないということ。限りなくゼロです。
発達障害児の子育ては、大変なことばかりです。大変ですが、心から幸せだとも感じています。わが子は本当に可愛く、大切な家族であることは間違いありません。ただ、他の子どもと違う”個性”をもって生まれてきました。
しかもその”個性”はその子によって、グラデーションのように異なります。あたり前ですが、ひとりひとり違います。
お母さんがひとりで発達障害児の子育てをすることは、絶望的に苦しいことです。お父さんお母さんがタッグを組んで向き合わないと、成り立ちません。
私は、コロナなどの影響もあって在宅で仕事をすることもでき、比較的動きやすい立場にありました。妻はどちらかというと、在宅が難しい仕事であったので、長男の情報収集は私が行いました。来年(2022年)4月以降の放課後等デイサービス(週5日)も、何とかなる目途が立ちました。
私は就学を検討する時期と、在宅での仕事など、パズルのようにタイミングがあったので、様々のことが出来ました。もし、テレワークの普及などがなければと思うとゾッとします。情報不足のまま決断し、後悔する結果もありえたはずです。
私が長男に向き合えていることは、”たまたま”です。コロナ前のような働き方をしていれば、絶対にできませんでした。この”たまたま”できた貴重な経験を、お父さん目線で発信していきたいと考えています。
3.キャリアコンサルタントとして、発達障害児の親のキャリアについてできることはないかと考えているから。
発達障害児の親は、どちらかが仕事をやめているケースばかりです。その話を聞くたびに、「うちもどちらかが仕事を辞めないといけないのか…」と考えてしまいます。
長男の場合は、3歳の頃、地域の児童発達支援センターに週3日通っていました。児童発達支援センターでの療育は9:30~13:30まで。妻が次男の育休中だったので、通うことが出来ました。
4歳の頃は妻が仕事復帰したため、保育所に週4日、児童発達支援センターに週1日通いました。この時は、私が会社に事情を説明し、児童発達支援センターに通う日はテレワークにしていました。療育の回数が少なくなったので、発達外来のある小児科にも通い、ST(言語聴覚士)による療育訓練を受けていました。
5歳(現在)は、就学を見据え、市内でも倍率が高く入所希望者の多い市立の児童発達支援センターに通っています。こちらは週5(9:00~14:30)で通っています。共働きのわが家では、本来は選択できません。ですが、14:30以降は、祖父母が週5で預かってくれることとなり、選択することができました。
この決断は本当に良かったと感じています。ST(言語聴覚士)、OT(作業療法士)の手厚い指導を受けることもでき、少人数制で就学に向けた訓練を受けることができています。
人気の児童発達支援センターだったので、入所ができない可能性もありました。ですが、長男のことを考えたら、そもそも”親の事情で選択肢として選べない”ということはあってはいけないのではないか?という気持ちがありました。なので、ダメもとでも、申し込みだけはしておこうということで、手続きだけ進めていました。
結果的に入所できることとなり、長男もルンルンで通っています。あの時、申し込んでおいて本当に良かったと感じています。
でも、祖父母の協力がなければ、この選択はできませんでした。わが家の場合はその協力が得られましたが、難しい家庭も多いはず。そうなると、親が仕事を調整するか、選択肢から消すかしかありません。後者の選択は親としては本当に苦しいことです。
誰かのサポートが得られなければ、フルタイムの仕事をあきらめるということを選ばざるを得ません。
このように、発達障害の子どもを育てるということは、親のキャリアを強制的に変えてしまいます。そこでの葛藤や苦しみは計り知れません。
親をサポートする仕組みはまだまだ少ないです。
私が何かできるわけではありませんが、発達障害児の父親でありキャリアコンサルタントでもあります。
発達障害児を育てる親の実情を紹介することで、同じように悩み苦しんでいる親御さんの参考になることができればうれしいです。
4.企業目線での障害者雇用についての話ができる。
現職は、メーカーで人事の仕事をしています。
障害者雇用を行っていますし、私が面接し採用した社員もいます。
みなさんそれぞれ活躍されています。
長男のこともあり、障害者雇用の実情について、調べることも増えました。
雇用する側の目線や、実態なども少しずつ発信していきます。
■おわりに
それほど長い記事ではないのですが、書くのにそれなりに時間がかかりました。
もしかすると、自分のなかでもまだ納得していない部分や、もやもやしている気持ちがあるのだと思います。
どれほどの方にお届けできるかは分かりませんが、
少しでも必要としている方に届いていれば、とても嬉しく感じます。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。
たかパパ